海外の看護師は、勤務先の方針や働く地域によって違いがありますが、日本の看護師と比べて職場内の業務内容が細かく分かれており、それぞれのスタッフが専門性を生かしやすくなっています。また、海外には公的に認められている看護助手の資格もあり、大学や専門学校などを卒業したことが無い人も、医療現場で働きながら上級の資格を取得できる仕組みとなっています。一方で、日本の看護師は免許を取得するまでに少なくとも数年の期間が掛かったり、看護助手から正看護師へのキャリアアップが難しいという特徴があります。

海外の医療現場の中には、日本よりも看護師を含めたスタッフの間でワークライフバランスの考え方が浸透しており、雇用形態にかかわらず二週間を超える長期休暇を取得できるシステムが採用されているところが目立ちます。なお、欧米などの先進国においては、男性の看護師の社会進出も目覚ましく、女性の看護師と同じ条件で育児休暇の申請ができたり、一時的に雇用形態や勤務時間を変更できたりする病院も少なくありません。海外の看護師の給料は、それぞれの分野や業務の難易度などによりますが、手術や救急医療などに携わるスタッフは、医師とあまり変わらない待遇で働くことが可能です。

その他、国や地域によっては、ワーキングホリデーの期間中に勤務を希望する外国人の看護師の受け入れを活発に行っている大病院が多くあり、海外で看護のキャリアを積みたい人にとって絶好の勤務先として捉えられることがあります。ワーホリの他にも看護師として海外で働く方法はまだあるので目的に合った働き方を探してみると良いでしょう。